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雑記「徒然思草庵」

I more, You more, more more ユーモア!!

マヨイガ

駅に降り立ったら、そこは広い屋敷の中だった。
日本家屋である。
広く、天井も高い廊下に立っていた。
長く、廊下が続いている。目隠しの意味合いもあるのであろうか。途中途中に家紋が抜かれた暖簾が揺れており、そのせいでどこまで伸びているのかわからない。
「僕」は歩き出す。
廊下の両側にはぽつぽつと「部屋」につながる戸が並んでいるが、どれも閉じているため、本当にそこに「部屋」があるのかわからない。むしろ、その部屋ひとつひとつがひとつの「家」で、そこに誰かが住んでいるのではないかと思えてならない。
誰かがいるような気がするのに、そこは「無人」だと根拠もなく感じていた。
そして、なぜかここが「熊本」である、と思った。
なぜかはわからない。「九州」であるのは間違いないと思った。
なぜなら、「彼女」と旅行にいくつもりだったからだ。
その証拠に、僕が駅だと思い込んで出てきた戸の脇の壁には、それら地名を示すポスターが貼ってあった。
「彼女」は小柄なショートカットの女の子だ。「僕」の隣に、並んで歩いている。
「彼女」は過去にお付き合いしたことのあるどの女性でもなく、それ以前に現実世界のどの特定の人物でもないようである。
けれども僕は、これまでに何度か夢のなかで一緒にいることがあった。
それ以上は知らない。名前も、僕らの関係も。
ただ他人ではないとは思うし、毎回隣にいるし、会話もしているのでそれなりに親しい関係なのだろう。
廊下は途中で折れ曲がり、または分かれ、僕は不思議な気持ちで歩いている。
たとえばこの廊下はどこまで続くのか、とか。あるいはこの戸の奥や、分かれ道の反対側の暗がりの方はどうなっているのか、とか。もしくは、ここは本当に建物なのだろうか、こんな大きな建物などあるのだろうか、ひょっとしたらこれは街で、往来を歩いていて、途中でわかれたのは路地で、障子戸はそれぞれ別の建物あるいは住居なのではないか。
そういう疑い。けれどもそういったものを、僕はあまり正直に顔に出さない。たぶん隣に「彼女」がいるからだろう。臆したり、不安がったりするのはかっこ悪いと思っている。冷静な男でいたいらしかった。
隣で彼女は興味津々に「すごいね。すごいね」と言っている。
そのうち曲がり角で、雨どいが壊れていて、そこから水がぽんぽん跳ねているのを見つける。
水が玉になって、本当にぽんぽん跳ねているのだ。その玉が固体になって、その場にいくつも落ちていた。一見するところビー玉のようだ。
「あれ、もらってってもいいかな」
彼女が僕にたずねるが、ただの雨水のはずだし、けれどもそうならなぜ固形になるのかわからないけど、そんなものをほしがるというのもなんというか。
正直言って、「別に良いんじゃない」という気持ちと「誰のものか知らないからやめとけ」という気持ちがあった。
とてもきれいそうに見えるのだけど、なんだか汚いような気もした。

「どうぞ、ご自由にお持ちください」

突然背後から女の人の声がした。
ふり返ると、上品そうな着物姿の女性が立っていた。
にっこりと微笑んでいる白い顔。赤い唇。細い一重の目。
この家には誰もいないと思っていたから、僕らはとても驚いた。
彼女は困ったような、窺うような顔で僕を見て、確認を求めてきた。
「もらえば?」と言うと、「じゃあひとつだけ」と彼女はそのビー玉にしか見えない水の玉をつまんだ。
それを見て女性は、うれしそうに微笑んでいた。
まるで飴玉のようだな、と思っていたら、彼女はそれを口に含もうとした。


そして目が覚めた。

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甥と妖怪のこと

いまさら言うことでもないけど。
僕、妖怪が好きなんですよ。

ガチャの妖怪根付みたいなやつを部屋に並べてるんですね、ちょっと高い場所に。
甥っ子(小1)が遊びに来て、目ざとくそれを見つけて、「取ってー」となるわけです。
でもおいたんはコレクションをさわられるのが嫌だから、大人げなくも当なことを言って取らないわけです。
すると小僧めは頭を使って、棒で突き落とすんですね。

甥「これなにー?」
俺「これは鵺だ。頭が猿で体が狸で脚が虎、そして尻尾が蛇なのだ」
甥「ぬえ?知ってるー。妖怪ウォッチに出てくる」
俺「なんだと」(←妖怪ウォッチをまったく知らない)
甥「古典妖怪だよ」
俺「こ、古典!?」
甥「河童とか人魚とか座敷わらしとかもいるよ。古典妖怪」
俺「古典……」

そのカテゴライズにいささかのショックを隠しきれなかったわけですが。
そこでちょっと気づいたんですけど、人魚って妖怪なのかね?
石燕さんも水木先生も描いてるんだけど、どっちかっていうと現代だとUMA的な扱いの気もする。
すごく個人的な意見だけれども。

たとえばなんだけど、妖怪は実態がないもの、という感じがする。
人魚だとミイラが残ってたりする。たとえ作り物だとしても。
それが認識をあやふやにしてるのかなぁという気もする。
じゃあ河童はどうなのか、といわれると、ミイラがあってもやっぱり妖怪という気がする。
なにせ、日本の三大妖怪といえば天狗に河童、鬼ということになっている。
でもこのセレクトは不思議なもので、実際にモデルがいるんじゃないかって目されているものだったりして、それはそれで興味深いのだけれども。

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すでに一週間が経過しましたが、夏コミお疲れ様でした。
このたびは大変ご迷惑をお掛けしました。申し訳ございませんでした。

ちょっと暑くてダレてしまい、持ってきた在庫もいい感じにお嫁に行ってしまったので、2時ぐらいに撤収してしまいました。
もしそれ以降にいらっしゃった方がいましたらお詫び申し上げます。
応援の言葉やお叱り、差し入れなんかもいただきまして、本当に本当に感謝しております。

最初のあたりでお詫びペーパーをお渡しするのを忘れてて、oh!いっぱい刷ったのにひええええな状態になってしまいました。
せっかく作ったので、pdfで公開します。
二度目のお詫びペーパーなので、一回目のやつも公開することにします。
「Goods」のページに置いておきましたので、ご笑覧いただければと思います。
こんなの作ってる暇があれば、さっさと続き書けって話なんですが……


+++++++++++++++++++++++

さてさて。
ひさびさにいくつか拍手コメをいただきまして、ありがとうございます。
そのなかで質問がありましたのでご返信でございます。


まずは、Twitterでもう少し宣伝するようにお叱りを受けまして。
HPもブログもほとんど更新ないので、Twitterでフォローいただいてるような感じなのですが、ほとんど作品に関係ないことしかしゃべってなくて申し訳ないです。
作品が動くようなことがあれば、もうちょっと告知します。

それから作品の委託に関してです。
書籍版の委託は考えておりません。
もっと爆発的に動くようなことがあったらあれですが…
それまではお手数ですが、自家通販をご利用くださいませ。
たぶんメール便が終わるときに今後どうしようかなぁというお話をしたかと思いますが、
現在はとりあえずクリックポストで対応させていただいております。
よろしくお願い申し上げます。

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メインなし



おおかたの予想通り、やっぱり間に合わなかったわけですが。
本当にごめんなさい!
今回も「まだ」なのです。

実際に書きはじめたのは当落後で、あとはひたすら書いては消し書いては消し、途中で枚数超過で構成見直して、あらあらこれ入稿間に合わないんじゃない?状態。
印刷屋さんにもぎりぎりまで待ってもらったけど、だめだった。
でもね、もうちょっとなのね。たぶん。
今回の夏コミには持っていけないけど、ちゃんと最後まで書きあげますので、
楽しみに待ってくださっている方、
本当にね、本当にありがとうございます。
何年も何年もお待たせしてますが、
もうちょっとだけお時間ください。ごめんなさい。

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C90当選しました。

相も変わらず諸所に不義理を重ねつつ非常に申し訳なく思っております香津宮でございます。

さて。
ありがたいことに今年の夏コミには受かりましたので、なんとか仕事の都合をつけて、こそこそと参加する予定でおります。


3日目、8/14(日)-西c09bでございます。



一応、新作メインで考えております。
 書籍『佐倉家異聞 第五幕 満月郷忌談』
  絶賛書く書く詐欺中です。そして不安を抱えて眠れ。
 冊子『妖隠録 弐 ~ 未定』
  いつものやつ。タイトルは決まってるけどまだ内緒です。
  100冊書いて百鬼夜行にしたいプロジェクトは生きてますが僕が先に死んでしまいます。
 冊子『妖隠録 弐 ~ 未定』
  毎回二冊ずつ持っていく的な気持ちはあります。気持ちは。
 冊子『狂眩記 ~ 狐火』
  以前、電撃大賞で二次落ちしたやつの改稿。
  妖隠録と同じ世界ですが、舞台が江戸時代なので別シリーズにしてます。
 冊子『狂眩記 ~ 未定』
  くるめき、って読みます。タイトルは決まってるけどまだ内緒です。
  同様に妖怪を絡めた短編ですが、単体扱いの弐とは違って連作シリーズになってます。


同人ゲームジャンルですが、本ばっかです。
ちなみになにが恐ろしいかって、どれもまだなんも書いてないってことです。
自分で自分の首を絞めて追い詰めていくタイプです。
あとは本当に本当に余裕があればなんですが、書籍版『幻想魔境奇譚 -イブの遺伝子-』っていう中編の構想があるとかないとか。
旧作の「幻想魔境」と「ロレ冒」と「佐倉家異聞」の3と4はちょっと持っていきます。
ちなみに、どれも書けないと旧作だけになるので、そのときは罵ってくださいありがとうございます


ではまたー

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NAME : 香津宮裕介
HP : 偽書[香津宮綺譚]

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